Ange.le mort's Guild

遊戯王とCOJ、時々東方とDTM

【遊戯王】1801期LR雑感

題目:1801期LR

・禁止
エンシェント・フェアリー・ドラゴン

・制限
SPYRAL GEAR-ドローン
SPYRAL-ジーニアス
ダンディライオン
BF-隠れ蓑のスチーム
ファイアウォール・ドラゴン
SPYRAL RESORT

・準制限
同族感染ウィルス
トーチ・ゴーレム
影霊衣の術士 シュリット
マスマティシャン
ローンファイア・ブロッサム
スケープ・ゴート
汎神の帝王
盆回し
神の警告

・無制限
海皇の竜騎隊
増殖するG
ブラック・ホール
未来融合-フューチャー・フュージョン

 


続きからでは、今回のLRに関する雑感を。

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◇トップメタへの規制
今回は【SPYRAL】への規制が主であり、日本LRにおいては《ドローン》《ジーニアス》《RESORT》の3つが規制された。
《ドローン》《ジーニアス》はいずれも《機械複製術》の圏内に入るカードであり、そのいずれもが《機械複製術》を充てる事で容易に《ダブルへリックス》へ繋げられる事から、双方共に1枚制限に指定された。この2つに関しては、海外でも1枚制限に規制されているので、それに合わせる形となった。
今回の規制によって今後は容易に《ダブルへリックス》へ繋げられなくなったが、《ダブルへリックス》を展開できずとも、《ドローン》《ジーニアス》の両者はいずれも☆1Mなので《リンクリボー》への企図も可能。
方や《RESORT》は自身以外の《SPYRAL》と冠するものであれば対象効果耐性を得られるため、除去による盤面の抉じ開けを難しくした。《テラ・フォーミング》が制限でも《盆回し》があったし、フィールドに際して云えば、今回の改訂によりフィールド展開は難しくなると予想する。
《ダブルへリックス》の登場で飛躍的に強化された【SPYRAL】だが、今回の改訂で幾分かは落ち着くと予測する。《ダブルへリックス》に関しては、たびたび規制候補にも挙がっていたが、それがノータッチになった事を見るに、やはり販促面でマイナスになると踏んだからだろうか。

◇《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》
『フィールドの張替え』もそうだったが、やはり禁止指定の最たる理由はソリティア促進だろう。1t1d制限とはいえ、フィールド魔法を破壊してのサーチは《テラ・フォーミング》制限下の環境においては有効的な手段だったし、何よりソリティア系統においてはこれもまたBP放棄という縛りが発生するが、☆4以下のMを手札からSSできる事からリンク補助など様々な動作に繋がる。
たびたび名前が挙がっていたこのカードだったが、ついに禁止カードに指定されてしまった。これによって5Dsのドラゴンの一角が失われてしまった。方や、決闘竜の方は6体全て健在。

◇《ファイアウォール・ドラゴン》
放送中のアニメで、登場キャラの使用カードがOCG環境で制限カードに指定されるケースは度々あったが、今回の改訂では《ファイアウォール・ドラゴン》が1枚制限なった。
L4と展開方法としては重いものの、リンクの性質を考えるに2+2or1+3で賄えるので、これらの方法を使えば3体展開することも可能だった。
但しそれには相互リンクは当然の事、ソリティア級の回転をしないと3体並べるのは難しい。3体は並べずともLMが3体、それぞれが相互リンクをしていればバウンス効果は強力なものとなる。手札にモンスターがいれば、効果②によりリカバリーが利くのも強力たる所以。
1枚制限に指定されたので次回以降の環境では《ファイアウォール・ドラゴン》が3体並ぶのは不可になったが、《ファイアウォール・ドラゴン》自身を絡めた相互リンクは健在。デッキによっては、あわよくばエクストラリンクに持っていくことが可能。

◇《隠れ蓑のスチーム》
これもまたトークン生成カードであり、効果②により自己蘇生できるため、LS補助カードとして活用されてきた。こうしたリンクへの転用に際して制限規制を受けたカードとしては、同じ【BF】に《朧影のゴウフウ》がおり、つまりは2例目、という事になる。
本来は《BF》SyM展開のためのカードも、リンクという新召喚方法の登場により、縛りを無視して展開できるようになり、さらに自身もチューナーである事から《ハリファイバー》への企図も可能。但し《ハリファイバー》への企図に関しては《朧影のゴウフウ》の方に分がある。《朧影のゴウフウ》SS→L1LM+《ハリファイバー》→《ハリファイバー》効果で《隠れ蓑のスチーム》コールという流れだろうか。

◇《トーチ・ゴーレム》
◇《スケープ・ゴート》
この2つは準制限だが、《トーチ・ゴーレム》は新規、《スケープ・ゴート》は無制限から準制限ながら再指定された。いずれもトークン生成カードであり、かつリンク補助の側面があるカードである。《トーチ・ゴーレム》はNSできないという縛りが発生するがSSする分には問題ない。そこにSSできるチューナーが絡むと、それだけで《ハリファイバー》に繋げられる。また、トークンを利用して自爆特攻をし、《ヘル・テンペスト》を発動して相手のデッキを破壊する【ヘルテントーチ】など、トークン生成を利用した方法も強力。
その《トーチ・ゴーレム》は今回のSDにて再録されたが、それが規制フラグになろうとは。

◇準制限
今回のSDにて再録された《トーチ・ゴーレム》《盆回し》の2つと、新規に制限指定された《ローンファイア・ブロッサム》を除き、多くは過去の環境テーマからの緩和となる。
《アロマセラフィ-ジャスミン》の登場により展開力が増した植物族だが、その見返りとして《ローンファイア・ブロッサム》が2枚制限。これによって幾分かは展開力が落ちたが、デッキレベルでの壊滅には至ってないのが幸い。むしろ《ハリファイバー》とのコンビや《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の存在もあり、次回環境において謳歌となる可能性も。

◇無制限
強力除去の代名詞とも云える《ブラック・ホール》の3枚緩和に、時代の流れを感じる。


◆総評
【SPYRAL】への規制とトークン生成カードへの規制―――これが今回1801期におけるLR改訂の特徴だろう。
特にトークン生成カードはリンクに絶大な恩恵をもたらし、さらにこれまで日の目を見なかったカードが大化けしたが、手軽にリンクできるという事はそれだけ展開能力が向上したと云える。
トークン以外のMという素材に際しても、トークンを素材に出来るLMを介せば展開できるので、いわば連続リンクへの手段が豊富になったともとれる。
今後はそうしたカードへの規制が広がる事で低速化を狙うだろうが、ユーザーの意図とメーカーの意図はって感じで・・・
次回環境は1強環境が揺らぐような群雄割拠になるだろうか?


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といったところで今回はここまで。
変な文体になってるけど気にしないでNE!