Ange.le mort's Guild

遊戯王とCOJ、時々東方とDTM

【遊戯王】LVP2雑感

本日の題目:LVP2・YCPC雑感
全リスト判明したので、LVP2・YCPCの雑感やります。
効果は書かないので各自調達の方向で。

※記載漏れ等ありましたら指摘願います。ネタバレ注意。

 


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◇LVP2・総評
 今回LVP2でリンクサポートを受けたのは以下の20テーマ。

【カオス・ソルジャー】【サンダー・ドラゴン】【パーシアス】【エーリアン】
【ドラグニティ】【DD】【ハーピィ】【列車】
【六武衆】【魔弾】【SR】【蟲惑魔】
【PSYフレーム】【極星】【堕天使】【スクラップ】
【HERO】【幻影騎士団】【炎星】【RR】

 このうち【HERO】【極星】【幻影騎士団】の3つは海外先行組であり、これに17種を加えた全20種が収録されている。一部を除き、テーマの強化のみならず種族全体への恩恵を、これでもかと強力に作用するカードが多い。前(さき)のLVP1における《ハリファイバー》のように、デュエルシーンを変えるカードが前回出てきたが、今回は果たしてどうなるだろうか。


◆YCPC
☆4:《ポテト&チップス》
 ☆2の通常Mという事でそれの受けるサポートは豊富。

☆2:《魂の開封
 通常M全般という事は、当然エクゾディアパーツの回収も行える。しかし4枚は除外されるので除外カードを回収する手段と合わせたいところ。闇属性Mだと《終焉の精霊》による回収も捗る。
 1t1d制限は無いので連発はできるが、要求する盤面上、意外と発動が重い。パーツの回収よりも、除外に活路を見出した方がよさそうか。

☆0:《農園からの配送》
 《大欲な壺》・・・

・寸評
 総じて通常Mを多用するデッキでの運用が主になるか。候補としては【星杯】など、通常Mが多いデッキなどが挙げられる。除外の関係上、それらをサポートするカードとの併用は必要。


◆LVP2
☆6:《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》
 【カオス・ソルジャー】は儀式テーマであると同時にカオステーマ。カオステーマである以上、《開闢の使者》を出しやすく、さらに《超戦士カオス・ソルジャー》の殺傷能力の高さは目を見張るものがある。しかしこれだけの強化にも関わらず、環境に顔を見せたかというと、首を傾げざるを得ない。
 で、今回のリンク。L3ながら30打点と破格で、効果も3つのうち1つを選ぶとはいえ、その攻撃能力の高さはかの《開闢の使者》を髣髴とさせる。耐性付与は☆7以上のMを素材としてLSする事を条件とするが、効果に対して無敵となる。
 しかし、昨今では《ホープ・ザ・ライトニング》の存在から打点を過信できなくなったし、何よりバウンスや除外に対して無力と、耐性に対しても過信できない点に注意が必要。
 耐性付与のための素材に縛りは無いものの、テーマ内で収めるならば《宵闇の使者》や《聖戦士カオス・ソルジャー》、そして《暗黒騎士ガイア》Mが最有力候補となる。

☆5:《ハーピィ・コンダクター》
 前(さき)のDP21に続き【ハーピィ】が登場。効果テキスト的に《ハーピィ・ダンサー》と組み合わせろ、と云わんばかりの効果になっている。
 効果②の代替効果で自発的に除去できるのが便利。その最有力候補は、サーチが強い《ヒステリック・サイン》になるか。効果③は《ハーピィ・ダンサー》と組み合わせる事で相手Mをバウンスする。但しSSされたMに限るうえ、さらに耐性の問題もある。EXMゾーンにSSされたM狙いのバウンスや、相互リンク解除など、様々な手段が考えられる。

☆2:《轟雷機龍-サンダー・ドラゴン》
 現在環境を席巻している【サンダー・ドラゴン】にリンクが贈与された。そのリンクはまさかのL4と大型。
 効果①は同名カード縛りの発動回数制限を無視して複数回の発動が狙えるのは魅力的。例としては《雷源龍》の効果をこのカード自身に2回適用することで、攻撃力を補完することが可能。しかし手札で発動しているわけではないので、《サンダー・ドラゴン》FMとはやや噛み合わない。
 効果②の代替効果は、種類を問わないとはいえ3枚は重い。《サンダー・ドラゴン》FMはいずれも自前で耐性を持っている。効果②を使うとすれば、【サンダー・ドラゴン】で、というよりは【雷族】での運用になるだろうか。素材は重いが【電池メン】などSSしやすい同族テーマと合わせると展開は容易。

☆6:《天空神騎士ロードパーシアス》
 【パーシアス】はテーマとしてみる場合、カウンター罠を軸にした、いわゆる【パーミッション】に分類されるかと思われる。しかしカテゴリー化はすれど【パーシアス】が環境入りしたかは疑問視せざるを得ない。同様に《天空の聖域》を駆使する【代行者】は環境入りを果たしたのだが・・・どこで差がついたのか・・・。
 その中で《天空騎士パーシアス》は貫通とドロー能力が重宝されたが・・・時代は残酷であった。
 効果①のフィールドサーチは手札コストを要すれど、4枚目以降の《ゼラディアス》として活用できる。むしろ本命は効果②。除外した天使族Mよりレベルが高い天使族MをSSできるので、狙いとしては上級・最上級MをSSしたいところ。フォーマット的には《パーシアス》MをSSしたいところだが、《ヒュペリオン》《クリスティア》と、強力なMが控える。

☆1:《X・HERO ドレッドバスター》
 【HERO】のリンク体は《ワンダー・ドライバー》に次いでこれで2体目。
 効果は《HERO》全種(E・D・イービル・V・M・C)に対応するパンプアップだが、これは《未来融合》や《隣の芝刈り》等で墓地肥やしをしないと満足な数値は得られないだろう。それでも100という数値はあまりにも微弱であり、1000ぐらいアップさせてもまだ不安が残る。
 貫通は便利だが、いかんせん耐性が無く、すぐに処理されてしまうのが大きなマイナスポイント。唯一の利点はマーカーなのだが・・・
 早くからLVP2におけるハズレ枠の烙印を押されてしまっている。せめてアップ値が300~500ぐらいであれば、評価は多少上向いていた・・・かも?

☆5:《エーリアン・ソルジャー M/フレーム》
 【エーリアン】は〈Aカウンター〉という、独自のカウンターを駆使して立ち回るテーマ。
 テーマ内のカードで最もレベルが高いMは《宇宙獣ガンギル》の☆7。つまり7個カウンターを乗せる事が出来る。相手ターンでも発動できる効果なので効果②と相性が良く、さらにカウンターを使用するカードとの相性も良好である。効果に種類を問わないのも魅力。
 効果②はあわよくば自陣を爬虫類族Mで埋め尽くす事ができる。自発的な除去でもいけ、その場合は大量展開からのEX展開もいける。但しある程度墓地が肥えていなければならないので、墓地調達しやすいカードと組み合わせる必要がいるか。総じて全ての爬虫類族テーマを救済するカードといえる。

☆4:《ドラグニティナイト-ロムルス
 【ドラグニティ】はドラゴン・鳥獣の混成テーマ。同時に装備テーマでもあり、装備・パージからの連続Sを得意とする。しかし不遇という点では随一だと思う。《竜の渓谷》の規制と【征竜】の台頭が全てを狂わせたとしか・・・
 何より効果①が強力。若干の手間とはいえ、《竜の渓谷》のサーチは非常にありがたい。効果②は手札からのSSのため、展開力ブーストとしては若干微妙に思える。素材の関係でドラゴン族テーマ全般への派遣も企図できる。

☆7:《スクラップ・ワイバーン
 【スクラップ】は機械テーマと思わせて、実は獣族を中心とした多種族テーマ。《スクラップ・ドラゴン》《スクラップ・デスデーモン》が派遣要員として貢献した他、《スクラップ・ゴーレム》によるサンドバッグ戦法が活きたカテゴリーだった。
 効果はいずれも蘇生と効果破壊をトリガーとする除去。総じて《スクラップ》Mは効果破壊をトリガーとする効果を持つMが多く、それらは自発的な除去でも作用する事から、縛り無しで蘇生とリクルートを併せ持つこのカードは強力他ならない。

☆2:《極星天グルヴェイグ
 【極星】は北欧神話をモチーフとしたSテーマであり、3つの異なる挙動を併せ持つ。本来はその3つを全て展開する挙動なのだが、そうした場合の展開の重さは段違いになる。リンクの登場である程度はその重さを軽減できたのだが・・・
 その効果だが、効果①により《極神》SyMを出しやすくなったのは大きな強み。しかし3枚(まで)除外は意外と重く、何かしらのフォローがないと効率が悪い。さらにデメリットによりNSが出来ないのは痛い。それらはテーマ内であればデメリットは気にはならないが・・・
 もう1つは自身を透明化させ、さらにリンク先のMに対象効果耐性を付与するが、自身が除去に脆いため過信禁物。
 総じて嬉しい補強なのに、それでもなお足りない、といった印象。《闇次元の解放》等の帰還カードの存在もあり、それらを活用する事で滞りなく運用できるのでは?

☆6:《六武衆の軍大将》
 〈真〉の登場と共に環境を席巻し、DBSWにて〈影〉が登場した【六武衆】。全盛期の頃のパワーを取り戻した今、リンクの登場で復権はなるだろうか?
 効果はどちらかというと、魔法罠サポートに比重を置いた効果になっている。何より《門》や《結束》をサーチできるのは強く、SSに長けた《真》ならばカウンターはすぐに溜まるだろう。効果③は《門》や《結束》の関係から、おまけ程度の効果と見ていいか。
 素材は《イゾルデ》の効果や《六武衆のご隠居》を使用する事で、容易に展開できる。

☆5:《機関重連アンガー・ナックル》
 DP21に引き続き、【列車】もLVP2に登場。但しマーカーは下ないしは右。XMの事を考えると、これが妥当か。
 効果はいずれも入れ替え効果。効果①による蘇生は《ナイト・エクスプレス・ナイト》や《ハッスル・ラッセル》を狙うと強い牽制になれる。効果②は自身を蘇生する。それによって次なるリンクへ中継や新たなXSのサポートが出来る。
 総じて手札・フィールドのカードを墓地へ送って発動する蘇生効果なので、自陣からの蘇生を狙う場合は《バトレイン》や《バレットライナー》を墓地へ送って《転回操車》のトリガーを引けると旨味。

☆5:《炎星仙-ワシンジン》
 【炎星】は3軸・4軸共に環境を席巻したテーマ。【炎星】のギミックは獣戦士族M全てに絶大な恩恵をもたらした。しかし【炎星】以降の環境の推移を見てみると・・・遠目になってしまいそうだが。
 効果はいずれも頼りになる効果。効果①は踏み倒し効果により、《リュウシシン》などの重コスト効果が格段に扱いやすくなる。《ブルキ》に至っては毎ターン、ノーコスト蘇生となり、さらにデッキから墓地に送る効果で仕込みもこなせるなど驚異的な相性を持つ。但し、一部の《炎星》Mは《ワシンジン》の効果①を適用できない事に留意したいところ。
 効果②は《「天キ」》を再利用しつつ墓地肥やしもできて便利。これも《ブルキ》との相性が光る。素材は獣戦士×2。《ウルフバーク》も使用できるのはありがたい。

☆7:《セラの蟲惑魔》
 【蟲惑魔】は【HAT】と呼ばれるテーマが環境を席巻した。萌えテーマと侮るなかれ、《落とし穴》ないしは《ホール》通常罠に関係した効果は、その時点で相手Mの展開を強力に牽制する。
 此度与えられたリンクは、効果②③が噛み合っている。《トリオン》《ティオ》の効果発動が効果③のトリガーとなり、効果③でセットした通常罠を発動すれば、再び効果②③が発動する流れが出来上がる。通常罠をサーチする以上、一歩遅れがちになるが、そこはフリーチェーンの通常罠を仕込む事で安全に発動できる。能動的に行きたいなら《王家の神殿》が役に立つ。
 効果①は《激流葬》などの自陣を巻き込むカードから身を守れると考えればよさそうか。総じてデッキの色を壊す事無く強化される1枚。L1なのも嬉しい限り。

☆5:《DDD深淵王ビルガメス》
 【DD】は儀式を除くEXMを展開できるPテーマだが、リンクの登場とルール改正で二度手間を余儀なくされた。F・S・X3種全てを展開でき、さらにその回転力は破格だった。それが此度のブースターでリンクが登場。これによって二度手間がある程度解消されたように思える。
 とにかくマーカーが優秀。それによってPSはしやすいしEXMを出しやすいしで【DD】にとっては僥倖の極み。効果①により直接Pスケールがセットされるので、妨害も受けにくい。ダメージのデメリットは【クラウンブレード】のギミックを採用すればメリットに転じれる。
 効果②は強力な牽制となるが、破壊以外の除去に留意したいところ。

☆6:《RR-ワイズ・ストリクス》
 【RR】は黒崎が使用する鳥獣族テーマ。初出当初はなんと、それぞれカードが1種類しかいなかったが、後の強化によりテーマとしての形が出来上がった。デッキパワーは申し分なく、立ち回りは総じて《RUM》魔法カードによる展開に特化したテーマといえる。
 素材の関係上、【BF】でも運用が可能な事から【RR】と【BF】を組み合わせて立ち回る事も企図できる。実際、効果①はリンク素材不可というデメリットが付与されるものの、☆4闇属性鳥獣族をコールできるのは心強い。リンク素材不可のデメリットはX・Sで回避でき、【RR】なら《フォース・ストリクス》等へ、【BF】なら《BF》SyM各種への企図も可能。
 効果②により《RUM》魔法カードをサーチできるのが強力。【RR】は《RUM》を使用してランクアップする機会が多いので、ここぞという場面の追撃は強烈に作用するはず。

☆6:《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ
 【幻影騎士団】はMのレベルと効果の関係上、【彼岸】や【SR】との相性は鬼すぎた。実際にそれらと組み合わせた混成デッキは環境を席巻した。
 素材の調達は《ケルビーニ》を駆使する事で出しやすくなる。効果①は【幻影騎士団】版《おろかな埋葬》だが、デッキから《ファントム》魔法罠を1枚セットできるおまけつき。墓地でも効果を発動できるものが多い《幻影騎士団》Mにとっては強力なアドバンテージ源となる。
 効果②はリンク先へのXS促進効果。このカードの後にEXMが出ることも可能なはず。海外先行組の中では、頭3つ抜きん出ている。

☆4:《HSR-GOMガン》
 【SR】は次世代のアクセルシンクロテーマ。特に《ベイゴマックス》《タケトンボーグ》のセットはテーマのみならず、セットで派遣され手軽に★3XMを出せるとして多大に貢献した。テーマとしても《クリアウィング》《クリスタルウィング》へ繋がる回転力は凄まじい。
 此度贈与されたリンクは、風属性Mの召喚権追加とランダムサーチの2つ。前者はSyS以外不可というデメリットがあり、即座にリンクなどへ繋がらないようになっている。【SR】的には効果②のサーチは《クリスタルウィング》や高レベルの《HSR》SyMが有力候補になるか。しかし最終的にSySを行う場合、EXデッキの構築が意外と重く圧し掛かるかもしれない。

☆5:《PSYフレームロード・Λ》
 【PSYフレーム】は手札誘発よろしく展開するサイキックテーマだが、SyMが事実上の派遣要員と化しているため、テーマとしてはあまりパッとしなかった印象がある。中々面白い動作をしていて好印象なのだが・・・
 与えられたLMは、【PSYフレーム】本来の挙動を自陣にMがいる場合でも発動できるようになる事で、カウンター展開の奇襲性が向上している。ただ、肝心のこのカードを出す手段が必要。幸い素材縛りが緩いので、モンスター2体を並べるギミックがあればなんとかなりそう。
 効果②は基本的に《Ω》や《Z》で除外を連打する形になるが、サイキック全体に作用する効果なので、《Kozmo》サイキック族Mや【機界騎士】への派遣も企図できる。

☆6:《失楽の堕天使》
 カード名は《失楽》と名が付いているが、カテゴリーは【堕天使】にカテゴライズされている。【堕天使】は最上級Mが多い重量級テーマだが、《スペルビア》の蘇生能力の高さと《イシュタム》のドロー能力の高さ、そしてサポートの充実さと、重量級デッキが抱える問題を感じさせないテーマ。
 効果は①が除外を介したリリース軽減、②は《堕天使》Mをサーチするか墓地へ送る効果、③は回復効果となっており、メインの動作となるのは効果②になるか。手札を消費するとはいえ、《イシュタム》のサーチや《スペルビア》の墓地送りは強くないはずがない。
 効果①はリリース軽減もここまで来たか、という帰来があり、用途としては《ルシフェル》などSS不可の《堕天使》Mの展開補助になるか。しかし【堕天使】デッキ内で考える場合、リリース軽減のための除外は重く、さらに《戒壇》などの蘇生効果との兼ね合いもあり、発動には吟味が必要になってくる。
 効果③は回復量が多いものの、おまけ程度に見るべき。

☆7:《魔弾の射手 マックス》
 【魔弾】はDBSWに登場した魔法罠多用テーマ。展開力が高まれば高まるほど対応力や爆発力が重なっていく、いわゆる〈チリツモ〉テーマで、手札からも罠カードを発動できる効果は魅力。だが、DBSWの新規テーマ勢で環境に名乗りを挙げたテーマはあるかというと・・・
 効果は《ザミエル》のリンク版といった帰来があり、その性能は相手依存ながら【魔弾】版《魔導書の神判》と強烈。もう1つの効果もデッキからの大量コールと強烈。いずれの効果もゾーンの枚数の関係からサーチ・SSできる枚数は最大6枚と、爆発力は相当なものとなる。
 素材は《魔弾》M1体だが、〈レベル8以下〉と制約が付いている。これは《ザミエル》から繋ぐ事で、オーバーキル気味にサーチするのを防ぐためと思われる。


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といった所で、今回はここまで。
今回のリンクパックで、どこまで向上されるか、はたまた環境に食い込めるかは気になるところ。