Ange.le mort's Guild

遊戯王とCOJ、時々東方とDTM

【遊戯王】次期環境予想

本日の題目:次期環境予測
ネタ抜きで4月以降の環境を予測しましょう。
環境の読める人間ではありませんが、今ある情報から自分なりの答えを出してみたいと思います。


※表記
NS:通常召喚
SS:特殊召喚
FS:融合召喚
SyS:シンクロ召喚
XS:エクシーズ召喚
RS:儀式召喚
PS:ペンデュラム召喚
LS:リンク召喚
M:モンスター
FM:融合モンスター
SyM:シンクロモンスター
XM:エクシーズモンスター
RM:儀式モンスター
PM:ペンデュラムモンスター
LM:リンクモンスター
EXM:エクストラモンスター

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◇リンク召喚について
LSはSySに置換すると『☆1チューナー+チューナー以外の☆1モンスターX体』で出せるM群と考えれば判りやすい。
L3なら『☆1チューナー+チューナー以外の☆1モンスター2体』、リンクを含める場合はリンク数に応じて素材が軽減される。つまり、L2のLMを含める場合は『☆2チューナー+チューナー以外の☆1モンスター1体(以上)』で出せる。

・《デコード・トーカー》の場合
「効果M3体」or「L2の効果M+効果M2体」
これをSySに置換すると『☆1チューナー+チューナー以外の☆1モンスター2体』ないしは『☆2チューナー+チューナー以外の☆1モンスター2体』となる。

・《ミセス・レディエント》の場合
「地属性M2体」
同様に置換すると、《ミセス・レディエント》の場合は『☆1地属性チューナー+チューナー以外の☆1地属性モンスター1体』となる。

要するにリンク数=チューナーのレベルと考えた方が良さげ。

LSに際しては、EXMを正規の召喚方法で2体以上出すためには、否応がなしにLS・LMを使用しなければならなくなった事が、今後のデュエルにどう影響するか。特にSyS・XSに関しては、単独での展開がほぼ不可能になったのが致命傷レベルで痛い。
対してLMも矢印の箇所にSSできるうえ、そのモンスターも矢印を持つため、比較的連続召喚はしやすい状況。
スポイラーにおいてトークンや罠Mを素材にLSができるので、トークン生成のデメリットさえ目を瞑ればあっという間にL3Mを展開できる。
後は幾分か残った疑問への回答だが・・・この分だと本当にスターター発売日までお預けなのか?


◎【真竜】
△【十二獣】
まずは今期環境を席巻した2つのデッキから。

・【十二獣】
アニメにあった「1体で2体分のX素材」を体現した【十二獣】は17年2月現在、CS上位のデッキ分布を見ると、採用率は脅威の100%。つまり、何かしらのデッキ全てに投入されている。
《モルモラット》《会局》による展開から《ドランシア》を含めた連続XSはいわずもがな、その《ドランシア》による、相手ターンでも撃てる除去は強力すぎるぐらいに強い牽制となった。一連の動作で2体以上XMが並んだ光景は何度でも目にしたはず。そこに《ライカ》という新鋭が現れた事で、展開力はさらに増した。
しかし脅威の採用率100%を誇った【十二獣】は、来期環境にてエンジンとなった3枚のカードが一気に規制。大幅なパワーダウンを余儀なくされた。《会局》が規制されても【十二獣】には《ライカ》による展開や《ブルホーン》によるサーチが残されており、【十二獣】としては《ライカ》《ブルホーン》を軸とした運用にシフトするかと思われる。尤も、マスタールール4環境下においてはLSを挟まなければならなくなったため、《ライカ》へ繋ぐには一手間要りそう。
そして1枚制限となった《モルモラット》は以後、《十二獣》における《おろかな埋葬》ポジションに落ち着く事が予想される。今後はシフト変更で環境に留まりそうだが、ここまで弱体化されると使う人はいなくなるのではないだろうか?

・【真竜】
【真竜】はアドバンス召喚テーマだが、《真竜》永続魔法・罠でアドバンス召喚の肩代わりができるので、従来のアドバンス召喚テーマが抱える問題はどこ吹く風。
特筆するべきは《真竜剣皇マスターP》を始めとする強力な封殺効果と、各種カードによる強力な除去能力だろう。《真竜》永続魔法・罠でアドバンス召喚の肩代わりをし、かつ除去の返しがある。しかもそれらは自分・相手ターンいずれからでも展開できることから相手への牽制が強力で、加えて《ドラゴニックD》による戦闘耐性も備えている。
これらに《ドランシア》が持つフリーチェーンの除去と合わさる事で、展開を許さぬ布陣が出来上がる。展開しても《真竜剣皇マスターP》の効果によってカウンターされ、切り抜けたとしても《ドランシア》による除去が待っている。そうされ間誤付く間に攻め込まれた、というケースは多いはず。これに《V.F.D.》が加わろうものなら、手札と盤面によっては詰みとなる。
その除去役を担ってきた《ドランシア》は禁止カードに指定されたので、以後は多少除去能力は落ちるものの、《ドラゴニックD》によるパンプと耐性、《真竜皇》Mの各種除外、《真竜》永続魔法・罠によるサポート&返しの除去と多方面に立ち回れる分、規制による影響は少ないと感じる。
さらにマスタールール4環境下においては、【真竜】はLSの影響を受けていない。【真竜】は手札が枯渇しやすいテーマであるがゆえ、手札の補給が重要課題。メタはしやすいので、そこに付きこめば勝機が見えてくる。
デッキとしては以後、【十二真竜】としてはある程度落ち着く代わりに、他のテーマと【真竜】の混成デッキの台頭が予想される。

◎【インフェルノイド】
マスタールール4環境下において、【真竜】と並んで影響を受けていないデッキの一角だろう。
《ティエラ》の展開及び《デカトロン》を要してのSyS、あるいは《シラユキ》からのXSをする場合はLSを挟まないといけないが、そもそもこのデッキは《隣の芝刈り》による大量掘り起こしからの展開がメインのため、EXデッキからの展開をあまりしないならば、LSの影響はさほど受けない。
墓地の掘り起こしが上手く行けば、《インフェルノイド》の大型Mを容易に出せるし、墓地に《シラユキ》がいればさらに展開できる。その《シラユキ》は1704期において2枚制限に指定されたが、デッキとしての影響はあまり無いように感じる。
むしろ【真竜】による1強環境が予測される環境においては、強力な耐性能力と除去力を併せ持つM群にどう立ち向かうか、によると思う。

◎【非エクストラ】
非エクストラで思いつくのは【Kozmo】【帝】【青眼】などであるが、これらは全てLSの影響を受けないデッキであり、10期環境においてはこれらいずれかのデッキが環境入りする事が予測される。
このうち【青眼】は融合軸や《青眼の精霊龍》《蒼眼の銀龍》を駆使するタイプのデッキの場合はLSが必要になるが、儀式軸の場合はその必要は無い。30打点のパワーは他の追随を許さないが、さて【真竜】相手ではどうだろうか。
【Kozmo】は《Kozmo》機械族Mへ展開できるかがポイントとなり、【帝】は28打点の《帝》M展開への下地を構築できるかがポイントになる。

◎【トークン生成カード】
○【罠モンスター】
高い採用率が予想された《朧影のゴウフウ》が制限カードに指定された事で、以後トークンからリンクしようと考えると、真っ先に挙がるのは《幻獣機》Mや《幻銃士》になると予想される。
いずれも通常召喚権を行使するが、低速化を標榜する10期環境において、そうした手段からのリンク召喚は正にお誂え向きだろう。
SSや墓地送りを通じてのリンクには《ダンデライオン》や《ゴーズ》などがおり、これらを駆使する事で容易に《リンク・スパイダー》へと繋げられる。
一方、罠Mはというと、『罠カード』という性質から一歩遅れがちになる。しかし【バージェストマ】なら墓地からの展開が出来るので、場持ちできればそこからリンクできる。《バージェストマ》自身は水族Mなので、《餅カエル》への企図も可能。
トークンに限って云えば、思わぬカードが着目される事も予想される一方、《おジャマトリオ》など相手フィールドにトークンを送りつけるカードは、相手にLSの猶予を与えてしまう。必然的にトークンによる妨害戦法は不可になったといえる。

○【ライトロード】
COTDにて【ライトロード】が全面梃入れ。しかし立ち回りは従来の《ライトロード》とは一線を画す。
墓地の掘り起こしは共通項なれど、立ち回りは完全に別物。掘り起こし速度は《トワイライトロード》Mに分があり、従来の《ライトロード》Mと組み合わせれば速いスピードで墓地肥やしが出来る。
《シラユキ》は除外しての墓地SSのため、《トワイライトロード》Mの効果との相性は微妙に悪い・・・と思うだろうが、実はそうではなかったりする。相対的に《戒めの龍》を出しやすくなるし、当の《戒めの龍》は《戒めの龍》で墓地・除外のカードをデッキに戻すので再度効果が発動できる寸法になる。
《シラユキ》自身は2枚制限になってしまったが、《戒めの龍》を使うなら《シラユキ》1枚でも充分に機能する。《トワイライトロード》Mは闇属性なので《闇の誘惑》によるドローとも相性がいいのも大きなポイント。

○【壊獣】
《妨げられた壊獣の眠り》の1枚規制がどこまで影響を及ぼすか。
《壊獣》Mにとってこの規制は相当痛いものの、立ち回りとしては引き続きフィールド外からの除去手段として重宝される。【恐竜】に至っては《ドゴラン》をサーチできる《オヴィラプター》がいるし、昆虫族の《壊獣》M2種類には、それらをサーチできる《共振虫》がいる。除去手段の確保に、これらのサーチMが派遣される事も予測される。

○【恐竜】
ストラクチャーにおける恐竜デッキは自壊テーマだが、こと環境においては【兎ラギア】ならぬ【兎バハムート】の様相を呈すると、予測する。
LSを挟む関係で《ラギア》や《バハムート・シャーク》を展開するには一手間になるが、《ラギア》は牽制、《バハムート・シャーク》は《餅カエル》をコールでき、ある程度墓地の掘り起こしができれば《ミセラサウルス》と《ディノインフィニティ》が活きる。
LSには通常モンスター1体で出せる《リンク・スパイダー》が最有力候補になる。《ロストワールド》によるトークン生成は相手への牽制になるが、トークンからリンクできる関係で相手にLSの猶予を与えるデメリットがある。

○【シンクロ全般】
○【エクシーズ全般】
○【融合全般】
△【ペンデュラム全般】
ここから先はEXデッキ関連。

・シンクロ
・エクシーズ
・融合
これら3つはLMの展開無しには単独での召喚が不可になり、マスタールール4環境下においてはLSを挟んだ展開を構築する必要が要る。
単体の運用はともかく、シンクロは【ジャンクドッペル】【クリストロン】、融合は【ファーニマル】【ジェムナイト】、エクシーズは重ねて出すタイプのXMなど、そして儀式以外の召喚法を網羅した【DD】が、それぞれ影響を受けた形となった。
シンクロにおけるアクセルシンクロ/デルタアクセルシンクロ、融合における連続召喚はいずれも、LS導入後のルート構築はなされたものの、《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》を始めとするデルタアクセルシンクロをしようと思えば、LMが絡む関係で枠が狭く、蘇生を挟まなければならない場合がある。
何より気になるのは《ゴヨウ・ディフェンダー》や《デビル・フランケン》などのEXデッキからコールするM群である。3月20日現在、それらに対する見解はまだなようで、いずれにしてもスターター発売後には大勢が判明するだろう。

・ペンデュラム
マスタールール4環境下において最も影響を受けたのが、このペンデュラムだろう。
スポイラー時点でPテーマに明暗がはっきりと分かれ、特に【イグナイト】を始めとするEXデッキからの大量展開をテーマとしたデッキが受けたダメージは、深刻なものとなっている。
【セフィラ】はLSルートが構築されたので幾分かは大丈夫だし、【クリフォート】【EM】は手札を補充できればどうにかなりそう。一方で【DD】はLSの影響を受けている。
そもそもペンデュラムはスケールセットにより、幾度もEXデッキからSSし、その後SyM、XM、FMへと繋いで行けれた。そうした動向から、PMがLMの最大供給源になりえたのだが・・・
マスタールール4環境下においてはEXデッキ勢で、最も我慢が続くM群かと思われる。


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とりあえず自分の知りうる限りではこれらのデッキが有力。
【十二獣】の規制を見るに、どうにも規制ありきで環境を構築している気がしてならないのだが・・・