ネタ抜きで1804期の環境を予測しましょう。
環境の読める人間ではありませんが、今ある情報から自分なりの答えを出してみたいと思います。
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×【植物族】
《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の禁止指定に加え、《オフリス・スコーピオ》《ローンファイア・ブロッサム》の1枚制限により、展開力が大幅にダウン。特に《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》は、自身の自己蘇生能力と、《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の反応破壊効果から、これらと組み合わせる事で、墓地の植物族Mが尽きるまでループする。その結果、ライフダメージが合計8000となり、先攻1キルが成立した。
コンマイは先攻1キルを嫌う傾向があり、今回の改訂ではダメージ源である《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》が禁止カードに指定された事で、先攻1キルが不可能になった。そればかりか、展開力に定評のある《ローンファイア・ブロッサム》に、《ダーリング・コブラ》をSSする《オフリス・スコーピオ》が1枚制限になった事で、展開力にも陰りが出るだろう。
さらに《朧影のゴウフウ》が禁止カードに指定された事も、【植物リンク】に限らず、リンクを多用するデッキにとって逆風となる。
今回の改訂では《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》と《トポロジック・ボマー・ドラゴン》のコンボによる先攻1キルは不可能になり、展開力も大幅に落ちた。流石にここまで来ると、使用者は激減するのではないだろうか?
◎【セフィラ】
◎【魔術師】
【植物リンク】の大幅弱体化で、環境シーンとしては【植物リンク】がどこまで落ち着くかにもよるが、来期もこの2つが環境を席巻すると予想。
しかし【魔術師】は、《覇王眷竜ダークヴルム》と《虹彩の魔術師》が1枚制限に指定。これによる影響はあるだろう。が、《アストログラフマジシャン》を始め、他のキーパーツは軒並みノータッチなのが幸い。壊滅に至るほどの弱体化にはなっていないので、来期も環境シーンでの活躍は見込めるだろう。
方や【セフィラ】は、1枚も制限がかかっていないので健在。
◎【オルターガイスト】
◎【剛鬼】
VRに登場したテーマでは、【トリックスター】に次ぐ環境入り。
【オルターガイスト】は《マルチフェイカー》の登場で格段に性能が向上、特に《マルチフェイカー》と《シルキタス》のコンボは強烈であり、これに苦戦したプレイヤーも多いのでは。
方や【剛鬼】は、展開力の高さはいわずもがな、《聖騎士の追想イゾルデ》や《リンクリボー》への企図、さらには《トロイメア》LMの存在もあり、大量リンク及び大量展開による物量で、一気に攻めるデッキとして環境に台頭している。
いずれも今期改訂ではノータッチで、更に、これらにとって追い風となっているのが《灰流うらら》の2枚制限である。特に【オルターガイスト】は《マルチフェイカー》の効果を発動しやすくなった事で、より磐石に盤面を構築できるようになった。《神の宣告》の緩和も手伝ってか、よりパーミッション色を強めていくだろう。
◎【閃刀姫】
何より一部の《閃刀》魔法カードに発動制限が無いのが強みであり、デッキとしては純正での構築が、環境シーンにおいて名乗りを上げている。
《レイ》自身が闇属性である事から、『闇黒の呪縛』に登場した新カード、特に《闇黒の魔王ディアボロス》との相性は抜群。次回環境で【闇属性】が環境に台頭した場合、それに関連してディアボロス型の【閃刀姫】が純正型と並ぶ事もなくはない。
魔法カードを多用するデッキゆえ、それを無効化したり発動を遅らせるカードに脆い点には留意したいところ。構築次第では《マジカル・エクスプロージョン》が再び台頭する事も・・・?!
○【ABC】
○【ゼンマイ】
《ユニオン格納庫》の2枚緩和により環境に返り咲いた【ABC】だが、1801期後期には先攻1キルが台頭した。方や【ゼンマイ】も、先攻1キルの能力を秘めている。
共通項としていずれも《キャノン・ソルジャー》を使った1キルが可能である、という事。そして《ファイアウォール・ドラゴン》や《サモン・ソーサレス》の存在から、ソリティアが可能であり、大量展開やループに入る事で、先攻1キルを可能にしている。
工程のどこかで妨害があった場合、そこで止まってしまうのが難点。しかしそこは、《墓穴の指名者》や《禁止令》で手札誘発カードを使えなくすれば、1キル達成の成功率が上がる。
来期は《ゴウフウ》が禁止となるので、《ハリファイバー》からの《サモン・ソーサレス》が難しくなったが、《キャノン・ソルジャー》はノータッチなので、先攻1キルに対する規制で弱体化を余儀なくされた【植物リンク】に代わり、【ABC】と【ゼンマイ】が来期環境における1キルポジションとして環境シーンを席巻すると予想される。
○【闇属性】
『闇黒の呪縛』に登場した新カードが、どれぐらいの割合でデッキに投入されるかによるが、これらのカードを使ったデッキが環境に台頭すると予想。また、《モンスターゲート》の3枚緩和は、リリースによって効果が発動するカードにとって追い風となりそうだ。
《デッキ破壊ウイルス》罠カードに関しては、連続で発動されると死ねるので、それらを対策するカードは必須。そういった危険性がある以上、地雷デッキとして念頭を置く必要がある。
具体的に5Vを達成するデッキだが、【星遺物】が5Vを無理なく積み込める。攻撃力のみに重点を置くなら、【方界】や【堕天使】なども考えられる。
△【儀式】
次のCYHOでは《デミス》《ルイン》の『エンド・オブ・ザ・ワールド』組がリメイクされる。その効果は素の《デミス》《ルイン》をさらに強化したものであり、加えてカテゴリー化も果たしている。
同梱されている《魔神儀》Mが儀式全般を扱っているため、【リチュア】【ネクロス】はもちろん、【サクリファイス】や【機械天使】への派遣も企図できる。《デミス》《ルイン》リメイクは元となる儀式Mを素にしているため、立ち回りとしては、どれだけ儀式魔法・RMを、止め処なく手札に加えられるかが課題となる。
そうなると、サーチ面で《灰流うらら》が刺さり、フィールド面では《幽鬼うさぎ》が刺さるなど、手札誘発カードが一番の困り者。
△【帝】
《汎神の帝王》が3枚緩和された事で、フルパワー状態を取り戻した【帝】だが、だからといって環境に返り咲くかというと疑問符。
かつて環境に台頭した【マジエク1キル】は《ライフチェンジャー》の禁止指定で壊滅し、1キル構築は不可能になった。しかし、《魔帝アングマール》や《光帝クライス》、《轟雷帝ザボルグ》などは専用デッキで活きるし、デメリットが痛いが《帝王の烈旋》は、相手Mの除去に役に立つ。要するに、用途次第、といったところか。
方や、純構築は、時代の流れについてこれるかどうかがポイント。《壊獣》Mの登場や手札誘発の流行、そしてリンクの登場で、どこまで【帝】が食い込めるか・・・
△【シャドール】
《エルシャドール・ネフィリム》の復帰は、『ネフィリム返せ』の大合唱を繰り返してきたユーザーにとっては悲願と相成ったが、その対価として《エルシャドール・ミドラーシュ》が1枚制限に指定されたので、実質的にトントンだったりする。
【列車シャドール】や【恐竜シャドール】を見るに、様々な属性と組み合わせたデッキを構築できるのが、【シャドール】の魅力であり強みと云える。
今後は2枚看板を立てての構築ができるようになったので、再度環境で台頭するかも。
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といったところで、今回はここまで。
とりあえず自分の知りうる限りではこれらのデッキが有力。
群雄割拠の環境となりそうだが、それでもヘイトは溜まるし文句は出るだろうな・・・